障害年金申請用紙 前編

この記事は障害年金の申請にあたって作成した病歴等申立書に記入した文章にブログ向けに幾つか要素を足したものになる。
Twitterのフォロワーや自分が通っている就労支援施設のひとたちが障害年金の申請にあたって病症申立用紙の記入に戸惑っているのを多く見かけたので、参考になればと思い記事を書いている次第だ。
しかしあくまでブログ向けの記事になるので実際に申請する際は医師との相談や病症の取捨選択が大事で、これが模範解答ではない例というのは念頭に置いてほしい。
追記:審査通ったので再公開します

まず記入を開始する時期だが、申請する疾病にかかった時からのものを書かなくてはならないので、我々発達障害者は出生時から現在までのものを書くことになる。
1区切りにつき3〜5年、とあるので出生時から書く場合は幼少期、幼稚園(保育園)、小学校低学年、小学校高学年、中学、高校…と分けていくと良いと感じたのでそうした。
肝心の内容についてだが自分は辛かったことや明らかに他人と違っているであろうことを主に書いた。
身も蓋もないことを言えば自己憐憫に振り切った内容のものを書くことになる。
ただし、
事実と反することはもちろん書いてはいけない。最後に一筆署名があるので事実と反することを書けば何らかのペナルティの可能性がある。やめようね!
あと、手元に残ったメモを元に書いているので時期に関しては多少ズレている可能性があるので参考程度に。

傷病名 ADHD双極性障害

 1(平成7年~平成12年まで 受診していない)
  ○○総合病院にて出生。妊娠42週、4000g。
  出産後母が産後うつに。母の実家で過ごす。
  母の産後うつにより次第に祖父祖母と過ごす時間が長くなる。
  父は海外事業部に勤めており、転勤により家にいない期間が多かった。
  生活面では主に家でビデオを見たり、電車に興味があった。

 2(平成11年~平成14年まで 受診していない)
  三年制の幼稚園に入園。外遊びはあまりせず、室内で工作をしていた。
  落ち着きがなく、転んだりすることが多かった。
  下着・靴下の着用が難しく、小学校入学まで下着類を着用せず過ごす。
  2年目の終わりから父の転勤により父母と3人で海外へ。
  幼稚園3年目は家で過ごす。

 3(平成14年から平成19年まで 受診していない)
  日本人小学校入学。
  着替えが難しく、特に下着類の着用に時間がかかり朝は忙しい日が続いた。
  周りがしている遊びについていけず友達はあまりできなかった。
  学業面では授業中に集中力の無さを注意されることが多く、テストで0点を取ったこともある。
  また、時間割の準備が難しく、時間割は全て母が準備していた。
  小学3年生の春より帰国。
  帰国子女ということもあり一時はいじめにあい、家でゲームをして遊ぶ。
  小学4年より両親の意向で中学受験のために入塾。
  塾でも落ち着きのなさを先生に注意され、宿題を提出できず毎日居残りをしていた。

 4(平成19年から平成23年まで 受診していない)
  小学6年生の春には受験のストレスにより両親との喧嘩が多くなる。
  また、友好関係が人より劣っていることや容姿にコンプレックスを抱くようになる。
  受験は滑り止めに受かるが、受験疲れにより勉強から距離をとるようになり、
  入学してからは成績は常に下位であった。
  両親の意向により親元を離れて寮に住む。部屋の片付けができず、
  時間割も乱雑にしかできず忘れ物が多発。
  宿題の予定がたてられず、提出できない宿題が多数。
  中学3年生頃から対人緊張が強くなる。


以上が中学までの病歴になる。発達障害なので出生時からのものを書かなくてはならず、ポイントとしては

・ことばの出た時期
・人見知りしたか
・人と目があったか
・興味のあったこと
・お友達ができたか
・洋服をちゃんと着れたか

などがポイントとなるらしい。
幼少期のことなどほとんど記憶になく、両親とも仲がよくないので自分の記憶の断片を頼りに書くしかなく、
ポイントの中では「友達ができたか」「洋服を着れたか」しか書けなかった。
なので、代わりに申請する傷病の中に双極性障害があったのでそれに関連のあるような出来事を記入した。
これくらいの量であれば枠内はほぼ埋まると思うので、発達障害ではなく、双極性障害などで申請する人は特に気にしなくとも人と違ったことを羅列すれば文量は足りると思う。

次回からは高校以降のものになるが、発達障害よりは双極性障害に関する出来事を主に記入した。
とりあえず年金の申請で困ってる人の助けになれば良い。

あと、言い忘れたが
医者の診断書と照らし合わせて矛盾のないように書くことが大事なので、医者とのコミュニティケーションが必須である。
自分は現在相性の良い医者を運良く紹介してもらえたので滞りなく相談が進んだが、現在相性が悪いと感じている人は転院を考えてみるのもいいかもしれない。

結局はコミュニケーションで、ぼくらは苦手なコミュニケーションを強いられる道から逃れることはできない…


次回の記事は気分なので出るかもしれないし出ないかもしれない。