上京して4年、はじめての帰省

先週から東京を離れて島根の実家に住んでいる。
入院や引っ越しといったイベントが続くから飼っているネコを預けに来た。

4年前に上京してからは一度も帰省しなかったので久々の故郷だ。
上京するときに改修工事がはじまった広島駅は迷子になるほど立派になっていたし、島根は再開発でとても綺麗なショッピングモールが立ち並んでいる。
特に出雲大社前の神門通りなんかは京都の観光地に勝るとも劣らない綺麗さになっていた。コンビニとか京都仕様のアレだし。

なんだかんだいって故郷に帰ってくるとノスタルジーを感じる。広島には一晩しかいなかったがやっぱり地元のお好み焼きはおいしかった。
島根の実家も叔父夫婦が大規模なリフォームをしていて影も形もないほどオシャレになっていたが空の青さと遠くまで見渡せる景色は気持ちがいい。

田舎はすごい。
裏庭で木を燃やしたり、金槌で打っている自分自身の鼓膜が破れそうになるくらいの音を出しても大丈夫。
みんな車で移動するし何気に自転車通学する学生がたくさんいるというのも東京ではあまり見なかった。
小学生はぼくみたいな昼間から釣竿を背負って錆びまくった自転車を漕いでいる不審者にも元気な挨拶をする。
自転車を漕いでると見知らぬおじさんおばさんに声をかけられ○○くんだよね?大きくなったねェ〜と何故かぼくが帰省していることが近所に知れ渡っている。
これが都会の人間が憧れる田舎の生活か…と思いながらもそれなりに普遍さはある。
コンビニは東京みたいに道を歩いていれば見つかる、という代物ではないし食事もファストフードはショッピングモールが立ち並ぶ地域にしかないので都会の立ち回りをしているとすぐにガス欠になってしまう。


こちらに来てからはしばらく釣りをしている。
自転車なので荷物が少なくて済むエギングをしているがまだ一杯も釣果がない。
昔は釣れない釣りなんて地獄そのものだったがこうして海を楽しむ程度にやる釣りは楽しい。
自転車でウエストバッグと竿を装備して漁港まで通っている。


まとめるとなんだかんだで転地療養になればいいなと思ってたらそんな心配するまでもなく精神は穏やかになっている気がする。
叔父夫婦とはまだ他人行儀な感じはあるが夕飯は主菜副菜一汁ととても充実している。
東京にいてスマホにかじりついていたが今のところはよい生活が送れている。

祖母がなにかとぼくに頼ってはお駄賃をくれるので社会的な承認も得られている。昨日は裏山の畑の金柑の木を剪定した。
土いじりもたまにするぶんには楽しい。


明日も早朝に漁港に行ってエギングをしようと思う。帰るまでにイカ1杯は釣りたい。